Q6.愛とは何か。多くの人間は漠然と解った積もりで居て、真剣に徹底的に突き詰めて考え、調べ、追求しようとは思わない。何となく解ったフリをして生きて行く。だから何処かで、そのツケを払わされる事態に遭遇する。手痛い目を見る。ただ自らの欲望の捌け口としてその言葉を語る。納得出来ず、受け入れられず、ただ思うがままにならない自らを持て余しくたびれる。それが優しいものなのか、激しいものなのか、与えるものなのか、与えられるものなのか、奪うものなのか、奪われるものなのか、分け合うものなのか、分け合えないものなのか、増えるものか減るものか総量が定まっているのか何一つ理解せず生きて行く。血の繋がりがそれなのか、血が繋がらないそれを繋ぎ止める為のものなのか、求め合うものなのか、求め合わずとも強く持っているものなのか、遺伝子的な代物なのか、増えやすくする為に付加されているものなのか、性欲を取り繕っているだけの言葉なのか、保護欲や支配欲などあらゆる欲望を満たす為の体の良い言い訳に使われているだけのものなのか、生物に抱くのが普通なのか、無機物に抱くのが異常なのか、物言わぬ骸に向けていいものなのか、墓石へと転じたら無効化されるのか、現在のそれと過去のそれと未来のそれは違うのか、果たしてそれは真実なのか感じる事なのか想う事なのか想われたいと願う事なのか触れる事なのか手を伸ばす事なのか頼む事なのかそれをくれと懇願する事なのか自由なのか生きる事なのか必要な事なのかそれをされる必要がある事なのか、何一つ定かでは無いままに、自分が解ってないと言う事すら解らずに生きて行くのが普通だ。だからこそ問おう。愛とは何か。
A6.虚数だ。