―――詰まる処、経過を重視するのも結果を重視するのも同じ事に過ぎない。時間と言うのは物質に対し等しく流れる訳では無く、速度を持つ物質に対してだけ時間の働きかけは緩やかになる。緩やかになるだけであり、停止や逆行する訳では無いのだ。故に経過など結果の積み重なりでありまた結果も経過の積み重なりと言う事が出来る。狭義で意味が変わるだけで、本質は同じだ。
だが敢えて狭義の意味でそれを用いて話すが、人の行き着く先はどうせ死であり、事象の行く先は全て破滅であるこの世界で、結果を忘れて経過に拘るのは愚かな事だ。また、結果に拘り経過を疎かにするのも愚かしい事である。両方を受け入れ、最大限愉しむ為に、結果から見たら無駄な努力を繰り返す。経過で無駄に摩耗し、くたくたになる。そう言う事が大事なのだ。何故ならば、それこそが生命の最も輝く瞬間。戦いの時だからだ。