むかしむかし、あるところに。
トイトイという男がいました。
トイトイはフットサルの天才でしたが、ひとつだけ欠点がありました。
フットサルの日になると、かならず雨が降ってしまうのです。
トイトイは悩みました。
どうして、いつもいつも雨が降るんだろう。
てるてる坊主なんかも作ってみましたが、それでも雨は降りました。
かわいそうなトイトイ。
トイトイは、フットサル仲間の中に雨男がいるのではないかと思いました。さがしてみると、大当たりです。
フットサルメンバーのうち、半分が雨男でした。
なんというレインマンズ。
トイトイは泣きましたが、彼もまた雨男だったので誰も同情しませんでした。
トイトイは雨男をチームからはずそうかとも思いましたが、まさかチームの人数をいきなり半分にするわけにもいきません。
彼は考えました。
そして、ひとつの解決法を見つけたのです。
それは、晴れ男を見つけてチームに入れることでした。