精密ろ過膜(精密濾過膜、せいみつろかまく)とはろ過膜の一種で、孔の大きさが概ね50ナノメートル(ナノメートルは1ミリメートルの百万分の一)から10マイクロメートル(=10,000ナノメートル)の膜のこと。孔は限外ろ過膜よりも大きい。英語ではMicrofiltlation Membraneといい、その頭文字をとってMF膜とも呼ばれる。
浄水(水道水の製造)分野 :微生物の除去。ウィルスの大半や胞子・芽胞の一部は除去できないが、実際に日本の水道では次亜塩素酸処理が義務付けられ、給水栓の時点で残留しているべき有効塩素の濃度が規定されているため、クリプトスポリジウムなど次亜塩素酸に強いごく一部の種類の微生物が精密ろ過膜で除去できていれば、衛生上の問題が生じることはない。