>>-6 >>-7あるところに息子に「ロレッタ」と名前をつけた父親がいた。父親はその後借金がかさんで行方をくらます。「ロレッタ」と言えば典型的な女の子の名前。当然のように息子はどこに行っても名前でからかわれるようになる。喧嘩に明け暮れる毎日。息子はそんな名前をつけた父親に憎しみを覚えるようになる。
成長して息子は父親に出会う。息子は言った「ヘイ、俺の名前はロレッタってんだてめーなんぞくたばっちまえ」
息子は父親を刺し、致命傷に。父親は息も絶え絶えにこう語った。
「息子よ、俺はダメな父親だ。仕事もうまくいかんし、借金もかさむばかり。だからせめて息子には『ロレッタ』って名前をつける事にした。そうすれば弱虫にだけはならんだろうから……」
ロレッタは泣いた。