人狼が出たぞーっ！

そう……
俺は生まれ変わったのだ。

ある悪魔の囁きによって

奴はなんと言う名だったか……

そう……確か奴はこう名乗った。

「ハクシャク」と……

だが奴の言う事は真実だった……

いや、少なくともあの時の俺には真実に聞こえたのだ。

そして俺は生まれ変わった……

この世に満ち溢れている悪意に負けない男に。

ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか？
ものすごく汚い人間ではないか？
なぜだかよく分からないど、そう感じるときがあるんだ。
‥‥‥でもそんな時は必ず、それ以外のもの、
例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、
全て美しく、素敵なもののように感じるんだ。
とても愛しく思えるんだよ‥‥‥。

よしパクった。
でも気にしない。
なぜなら俺は生まれ変わった男だからだ。

世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい。　

怒ることは無いさ。どんなことでも国で一番ならたいしたもんだ。たとえ下種でも卑怯者でも嘘つきでもね

偉人だの英雄だのの伝記を、子供たちに教えるなんて、愚劣なことだ。
善良な人間に、異常者をみならえというも同じだからね。

憎しみってのは決して悪いもんじゃねーんだよ。愛する人がいるから憎しみがあるんだよ。憎しみも喜びもないんじゃ道端の人形と変わんねーよ。

いつまでたっても抜け出せない･･･
どこまで行っても終わらない･･･

「悪」？「悪」とは敗者のこと…
「正義」とは勝者のこと…

生き残ったもののことだ

過程は問題じゃあない

負けた奴が『悪』なのだ

正義の味方？誰も傷つかない世界だと？おかしな事を。
誰も傷つかず幸福を保つ世界などない。

人間はとは犠牲がなくては生を謳歌できぬ獣の名だ。

平等という奇麗事は、闇を直視できぬ弱者の戯言にすぎぬ。

クックック……。

その通りだよ、ブラックcheri。
他人の嘆きにしか幸せを感じられない男が幸せになると、確実に誰かが不幸になる。

世界は、既に歪んでいるのさ……。

さて、最低人数は揃ったな。
もう少し待ちたいという意見もあるだろうが、気にしない。
なぜなら俺は生まれ変わった男だからだ。

ああ、またあの囁きが聞こえる……

では、開始……