ある辺境の村に「人狼」が入り込んだ。

人狼は白昼の下では無害な村人の姿をとっているが、日が落ちると狼に変じて人を食う。村人には人狼の正体を見極める力がない。彼らにできるのは、村民会議を開き、疑わしい住人を処刑することだけだ。

【天の声（鮭）】

23:55開始！

貴族の娘 クラウディア が村を訪れた。

村娘 ヴァレリア が村を訪れた。

【天の声（鮭）】

さっさとはいれー！　はじめるぞー！

少女 ベアトリーチェ が村を訪れた。

吟遊詩人 アレッシオ が村を訪れた。

【天の声（鮭）】

ようしっはじめちゃえー！

【天の声（鮭）】

いいですかー？　いいですかー？　いきますよー？

【天の声（鮭）】

　返事がない。ただのしかばねのようだ。

雑貨屋 ガブリエッラ が村を訪れた。

少年 ファビオ が村を訪れた。

【天の声（鮭）】

よォォォオオーッし！　ヴァレリア！　気に入ったッ！

【天の声（鮭）】

ぽちっとな。

この村には……人狼が1人、占い師が1人、狂人が1人、村人が3人、いるようだ……。

朧に輝く弦月が空を支配し、最初の夜が訪れた。

　吟遊詩人 アレッシオ を狙う。

　雑貨屋 ガブリエッラ は 吟遊詩人 アレッシオ を占った。